2017年12月8日

新潟交通 六分あたり その3

▲新潟交通モハ19 六分 1988-5
 
県庁前の軌道線や、田圃が広がる燕周辺に比べると「風景的には今ひとつ」と敬遠してきた中ノ口川沿いの区間。訪問のきっかけは普段あまり読まないTMS誌で偶然見つけた連載記事でした。

無論モデラー向けの建造物や配線の解説がメインですが、そこには往年のローカル駅の魅力を凝縮したような光景が展開され、まさに目からウロコです。

中でも最も気になったのは六分駅。年季の入った木造駅舎に貨物ホーム・上屋・倉庫・待合所などが按配良く配置されていました。
▲いずれも六分 1988-5

駅舎を始め、開業時からの施設や配線が末期まで残り、中之口村の中心として機能していた往時が偲ばれます。本屋は大きい民家といった趣で「風格」とはちょっと違いますが、家に帰ってきたような安堵感がありました。

六分始発の区間列車が手持ち無沙汰げに客待ち。
1981年、燕-六分間に8往復設定されるも旅客増にはつながらず、程なく廃止されてしまいました。 
▲いずれも六分 1988-5 
 
六分の佇まいに気を良くしたこの日は、初めて中ノ口川沿いを撮り歩きました。 
▲月潟 1988-5 

▲いずれ味方-白根 1988-5

1992年に軌道線が廃止されると、後を追うように燕-月潟間も姿を消して孤立路線となり、同時にこの駅も姿を消しました。残された月潟-東関屋間はバスとの連携を図りながら、生き残りを模索していきます。
▲いずれも六分 1988-5

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