2019年2月18日

ジーメンスを追った日々 その3・空っ風のデキ

▲上信電鉄デキ1 千平-下仁田 1994-3

気に入った路線に入れ込み、四季折々の違った表情を切り取ろうと通い詰める。
そんな傾向は誰にもあると思いますが、これが一段と強かった管理人。
もうちょっと公平に各路線を訪問すれば良いものを、一期一会もあれば何十本ものコマ数を稼いだ路線もありと、かなり偏重気味になってしまいました。

訪問数断トツは名鉄揖斐・谷汲線、次いで上田交通、新潟交通や野上電鉄、琴電・・・やはりというべきか、戦前型のいる電化路線ビイキになりました。
▲上田交通モハ5372 八木沢 1985-1
 
▲新潟交通モハ16 灰方 1988-5

さて、今回はそんな中から「デキ詣で」の病魔に襲われた頃の上信線からお送りします。

赤城おろしが吹き荒ぶ早春のこと、この日は馬庭を出てすぐの鏑川橋梁から開始。まずはこの頃よく見かけた旧西武の451系のデハ100形です。鋼体化車ら強者が引退してからは、デキの露払い的な扱いになっていましたが、今となっては撮っておいて正解でした。
そして本命。
遭遇率No1の1号機が辺空のトキ3両を従えてやって来ました。
▲いずれも馬庭-吉井 1994-3
 
次の電車で追い抜きます。
メインの2回目はド定番、千平-下仁田の線路際に陣取りカメラ2台体制で迎え撃つことにします。デキは直ぐに追いかけてくるので、セット完了と思いきや「ピー」と甲高いホイッスルが聞こえて来ました。

全体的に単調な上信線にあって、山峡の雰囲気が満喫できるこの区間は、訪問の度に違う表情を見ることができました。
▲いずれも千平-下仁田 1994-3
 
撮り終えるや、碌に機材を片付けぬまま脱兎のごとく下仁田駅へ。
目当ては勿論入換え風景です。
高崎行電車をやり過ごし、やおらデキが動き出すと構内を行ったり来たり・・・ポイントの切換も楽しく、小1時間の作業は見ていて飽きません。
▲いずれも下仁田 1994-3
 
さて入換えが終わると、今度は高崎行に乗って先回りです。
上り列車は逆光気味になりますが、3回目は神農原近くで狙うことにしました。
カメラを持ち替えて、今度は流し撮りで決めます。
▲いずれも神農原-南蛇井 1994-3

またまた次の電車に乗車、吉井で追い抜きます。

さて「オマケ」的ながら締めはこちら、根小屋。試しにここでも流してみますが、点検蓋が向こう側にあるデキ1では側面が反射せず、せっかくの斜光線も生かせません。

▲ノッペリになりました いずれも南高崎-根小屋 1994-3
 
相変わらずの空っ風の中、デキを見送ります。
▲南高崎-根小屋 1994-3
 
→→ ジーメンスを追った日々 その1その2

無事4本を捕えて終了。
委託のおばちゃん駅長と家路を急ぐ子らをフレームに入れながら、帰りの電車を待ちました。
▲いずれも根小屋 1994-3

4 件のコメント:

  1. 根古屋駅にも女性の委託駅員さんがおられたのですね。
    お撮りになられた4年後、仕事で上信線各駅巡りましたが該当駅は文字通り「猫のいる駅」の印象持ったものです。

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  2. 12号線さん

    当時の上信線はほとんどの駅が有人(無人は千平・西山名くらい)で、小さい駅にも委託駅長がいて会社の姿勢を感じました。列車を待つ間、切符など所望したのも懐かしい思い出です。この根小屋には当時も人懐こい猫が数匹おり、代々ナワバリにしてきたのでしょうか。

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  3. ティーレマンファン2019年2月23日 19:13

    私も何度も撮影に通いました。晩年はウヤが多くなり、無理なおっかけの車と事故りそうになったりしたので、次第に足が遠のいてしまいました。もっと色々な場所で撮影すればよかったと後悔しています。

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  4. ティーレマンファンさん

    なくなる直前に出現する葬式鉄にはいつも困ったものですね。
    これを撮った頃はまだ週3回の定期便が動いていましたが、この年秋に廃止になるとは知る由もありませんでした。

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