2019年9月28日

地下鉄原風景

▲東京メトロ01系 上野広小路 2015-5
 
旧型車ばかりの銀座線のイメージを一新し、その後の「0×系」シリーズの嚆矢となった営団01系。彼らも既に世代交代が終了したとは時代を感じますが、本日は後継者1000系(2代)が登場の頃の点景からです。

銀座線と言えば戦前の構造物が多く残り、浅草-新橋間の施設が「選奨土木遺産」に認定されて早10数年ですが、ゴツゴツした鉄骨やアーチ状の天井などが今に見られるのは嬉しいところです。

しかしこれらも、ホームドアが新設されたり不自然にリニューアルされたりして、昔日の雰囲気は随分と変貌してしまいました。
▲末広町 2015-5

末広町には鉄骨とアーチ屋根がそろって残り、戦前型によく似合っていました。
▲いずれも末広町 2015-5
 
上野広小路駅、こちらにも残っています。
連続したアーチが目を引きますが、鉄骨と比べて新しい気がします。装飾なのか補強なのかよく分かりませんでした。
▲いずれも上野広小路 2015-5

学生時代、帰省の度に利用していた銀座線。
咽せ返るようなオイル臭やデッドセクションを渡るときの感触など、当線独特の雰囲気をしばし思い起こしました。
▲浅草 1974-1
 
▲地下鉄の祖・1000形引退は1968年でした

4 件のコメント:

  1. 京橋駅も長らく鉄骨むき出しの柱がそびえていましたね。戦前車の1200のリベットとよく似合っていました。
    G線各駅ともホームドア装備となり小奇麗な駅ばかりになりますと、「昭和も遠くなりにけり」を実感します。

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  2. 12号線さん

    リベットだらけの鉄骨は銀座線の象徴でしたが、最近は随分と雰囲気が変わってきましたね。
    ホームドアは仕方ないとしても、最近の不自然なリニューアルはどうにも違和感が拭えません。インバウンドを当て込んで印象を良くしようと考えたのでしょうか。これではせっかくの産業遺産も台無しですね。

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  3. 最初の01系投入で1900以前の旧型が一掃されましたが、カルダン車ばかりになった従来編成はこんなにも軽い音なんだと感心したものです。
    それだけ、吊り掛け車両の轟音が耳にこびりついた証しでしょうか。

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  4. 12号線さん

    私は帰省の度に渋谷から浅草まで往復していたので、銀座線には特に思い入れがあります。
    浅草を出てすぐ、照明を点滅させながらガチャガチャとポイントを渡るときの感触は忘れられません。軌条から発する蒸せるようなオイル臭も懐かしいです。当時は暗い場所で気楽にカメラを構える環境ではなかったとはいえ、もっと記録を残しておくべきでした。

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