▲銚子電鉄ハフ2 仲ノ町 1975-10
銚子電鉄は栃木からのアプローチが悪く、マトモに行ったら始発に乗っても日帰りは不可能です。しかしAEG製デキ3や、2軸客車ハフ1・2、簡易鋼体化車デハ201など魅力は満載、何とか行けないものかと画策していました。
諸々の策動の結果、小山発3:24の急行「ばんだい6号・あづま2号」に乗り、4:37に上野着、東京から特急「しおさい1号」で向かうことに・・・・親に土下座せんばかりに頼み込んで、車で1時間の小山まで送らせたのでした。
会津若松・福島発の「ばんだい・あづま」は当時の東北線で最短の夜行急行でした。
さて、上野でちょっと寄り道です。
▲ナハネフ21「ゆうづる」 上野 1975-10
早朝にしかお目に掛かれない列車をスナップしてから、勇躍「しおさい」に乗り込みます。
銚子ではおヘソライトのデハ201が発車待ちしていました。
京成電鉄が木造車体と手持ち部品を適当に組み合わせて作ったような電車ですが、いかにもローカル私鉄らしくて大好きな車です。
3分で仲ノ町着、デハ201を見送ります。行先板は銚子方にしか付いていませんでした。
さて、早速お目当てのデキ3に駆け寄ります。ハフ2を繋いでいました。
車庫の隅にはこれまた垂涎モノの車両がいます。
まずは雨宮の板台枠台車を付けたデハ101。朝のラッシュ時用として稼働していました。
こちらは元上田交通モハ2320形のデハ501。入線当時の塗装ですが試験的だったようで、この後間もなく他車と同色に変更されます。
主力の元鶴見臨港デハ301。まだ近江のデハ700形や伊予のデハ800形が入線する前の、小型車ばかりの時代でした。
先ほど乗ったデハ201が折り返してきました。
当時、子どもが訪問するのは珍しかったのでしょう、パチパチ撮っていると駅員さんが近付いてきて話かけてきました。切符の入ったバケツを置き「好きなの持って行きな」と言うので、それじゃ遠慮なくと山ほど抱えて帰りました。
この時代、朝夕ラッシュ時に「デキ+ハフ+電車」という珍編成があり、1978年頃まで運転されていたと知りましたが後の祭りでした。
▲デハ301 仲ノ町 1975-10
こんにちは。
返信削除この時代の銚子電鉄は活気があって、今とはまた違う面白さがあってとてもいいですね!
デハ201の雨宮台車の乗り心地是非とも体験してみたかったです。
まさか現代に京王5100系がカルダンに改造されて入るとは夢にも思わなかったでしょうね。
今銚子電鉄電鉄ではその電車を利用したUFO電車なるものが走っているのもすごいですね!
宵闇さん
返信削除小型車しかいなかったこの頃は、よもや京王の2両編成が走るようになるとは夢にも思いませんでした。
当時は早回り旅行ばかりでしたので、仲ノ町までしか往復せずデハ201の乗り心地も車内の様子も記憶から飛んでいるのが残念です。
何度となく廃線の危機に瀕した銚電ですが、最近は次々に誘客の企画をしていますね。
近いようで遠い場所ですが、応援の意味も込めて再訪したいです。