2016年7月8日

新潟交通 六分あたり その1

niigata-kotsu▲新潟交通 六分 1988-5

新潟交通はかつての「中ノ口電気鉄道」の名が示すとおり、中ノ口川の船上輸送の代替手段として建設されました。そのため多くの駅に貨物ホームや側線、倉庫などがあり、晩年までその姿を留めていました。

加えて木造駅舎も多く残り、とくれば駅巡りも・・・と機会を窺っていました。
1988年春のこと、「18きっぷで快速『ムーンライト』に乗って新潟・山形まで行ってくる」という友人がいたので、そのプランに便乗することにしました。

余談ですが、快速「ムーンライト」はかつて115系で運行されていた、上野発長岡行普通夜行列車「733M」の後継として登場した列車。この時は165系でしたが、中古品のグリーン車用シートを流用しており居住性は文句なしです。

さて新宿発23:00のムーンライトは未明の東三条に到着、弥彦線の始発を待って燕に向かいます。新潟交通のホームは弥彦線とは独立し、広い構内にはクハが何両も留置してありました。

新潟交通
niigata-kotsu▲いずれも燕 1988-5

真っ先に向かったのはイチオシの駅、六分(ろくぶ)。
古いが堂々たる駅舎を持ち、待合所、貨物ホームや側線、上屋、倉庫など凡そ必要なアイテムが揃っており模型のような佇まいです。入口の屋根が良いアクセントになっています。
早朝のため委託駅員さんもまだ来ていませんでした。
▲いずれも六分 1988-5

五月晴れの清しい空気の中、ここで何本か粘りました。
新潟交通
新潟交通
元小田急2200形、こんなデンシャもやってきました。
ワンマン対応化とフェンダー以外は車番を含めほぼ原型のままです。
後年、前面が非貫通化されてイメージが変わってしまいました。
ここから隣の月潟まで乗ることにしました。
朝方見た2連が、クハを切り離して単行で折り返してきました。
niigata-kotsu▲いずれも六分 1988-5
 
古くても手入れが行き届いた、駅員のいる駅はやはりいいものだ、と改めて感じました。
・・・・・次回に続きます。
▲六分 1988-5

2 件のコメント:

  1. 懐かしいですね〜、六分駅!
    自分も上田の中塩田駅と並んで大好きな駅です。
    部分廃止後にすっからかんになった敷地にショックを受けました。

    返信削除
  2. chitetsuさん

    新潟交通の駅巡り、何度かご一緒しましたね!
    過去の全駅シリーズ記事、改めて拝見しましたが配線といい施設といいやはり六分が素晴らしいです。
    (画像に見覚えのある姿が・・・・)
    廃止後のガランとした姿は胸に迫りくるものがありますね。私は部分廃止後の月潟が棒線になったのを見てショックでした。

    返信削除

コメントはフリーでお受けしています。ただし管理人判断で削除することもありますのでご了承下さい。