2016年10月15日

上田交通 昇圧の頃 その2

▲上田交通 中塩田 1986-9

この時代、別所線には其処彼処に白熱灯が残り、中でも上田原・中塩田・八木沢などは木造駅舎と相俟って、昼間とは別空間のようでした。駅舎内、ホームともすべて白熱電球だけの世界でした。
▲いずれも中塩田 1986-9
 
▲別所温泉 1986-9

その晩は上田駅前に投宿。こちらは宿の部屋から見た朝の上田駅です。
広い構内を持ち、別所線に向かう木造の跨線橋も健在でした。
左端に出番を待つ5000系の姿が見えます。
▲上田駅全景 1986-9

残り時間僅かとなったこの日、まずは上田原の車庫へ向かいました。
中学時代から覗いてきた、この凄まじい車庫ともお別れです。
(注:ちょっとだけ画像処理をしています)
▲いずれも上田原 1986-9

続いてこちら、前日に行けなかった八木沢。風変わりな意匠の駅舎は現在も残され、訪れるファンも多いようです。
▲八木沢 1986-9

最後はもう一度別所温泉の「お立ち台」でお名残撮影。もうじき刈入れの時期です。

▲八木沢-別所温泉 1986-9

あれから早30年、丸窓電車たちも歴史の中に埋もれつつあります。
しかし上田電鉄(2代)になった現在でも、7200系「まるどりーむ号」を走らせたり、恒例イベント「丸窓まつり」を開催したりと、依然「丸窓」は別所線の象徴的存在のようです。
▲八木沢 1986-9

4 件のコメント:

  1. 当方も86年の3月頃に上田訪れておりますが、当時鉄道趣味から離れていたため斯様な光景を見逃したのはまさしく後の祭りですね。
    ところで、ED4012さんのご興味ひきそうな「ダルマさん」はその頃なくなっていたのでしょうか?

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  2. 12号線さん

    中塩田や上田原には絵になる光景が山のようにあり、私ももっと時間をかけて撮っておけばよかったとアップした写真を見ながら思った次第です。

    上田原の「ダルマさん」、旧信濃鉄道の車体は作業所として最後まで現役でしたが、奥にいた飯山鉄道や善光寺白馬電鉄の末裔はいつまで残っていたのか記憶があやふやです。確か車内には真田傍陽線の部品やら切符やらが収納されていましたが、その後どうなったのか心配です。

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  3. 先日初めて上田には行きましたが、塩田平の風景が素晴らしく、まるで琴電琴平線の栗熊付近のような景色で感動してしまいました。
    旧型電車が走っていた時に本当に乗りに行きたかったです。
    あの風景を釣り掛けで堪能出来たなんて、正直めちゃくちゃ羨ましいです。

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  4. 宵闇さん

    舞田から別所温泉までの勾配が続く区間は、最も塩田平らしい風景で私も大好きな風景です。最近は新しい家が建て込んできましたが、まだまだ魅力的です。琴電のノンビリムードに通じているかも知れませんね。丸窓が引退したのは1986年と、比較的早い時期でしたので今のように同業者でごった返すこともなくのんびりと撮影できたのも嘘のようです。

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