2016年10月24日

社型と旧型国電と その1

▲弘南鉄道モハ2252 津軽大沢 1986-8

「西の電車博物館」が琴電とすれば東のそれは弘南、と断言できるかと思います。
1981年夏、急行「津軽」から大鰐に降り立ち、初見参の旧富士身延・モハ2250形の凛とした姿に感激して以来、当線のウエイトは俄然大きくなりました。

それから早5年、本日は3度目の訪問時の記録をお送りします。
この頃、弘南線は東急3600系列にほぼ統一され、旧社型や国電は大鰐線に集結していました。

1日目はやはり大鰐線です。
弘前駅前に投宿後、ウロウロ道に迷いながら中央弘前へ。
場末のような中央弘前駅の風情は現在まで変わらぬままです。
モハ1120は旧省電モハ30形(→クモハ11)で、1967年に弘南にやってきました。
黎明期の半鋼製車らしくリベットだらけ、無骨&精悍なスタイルです。相方は旧身延のクハ2251。モハ2251を電装解除したものですが、解除後もしばらくモハを名乗っていました。
▲いずれもモハ1120+クハ2251 中央弘前 1986-8

最初に向かうのはいつも津軽大沢。まずここを覗かないことには始まりません。
今日は何が走ってるかな、と確認するのが恒例の楽しみですが、目が行くのはやはり買収国電です。

津軽大沢に休む旧伊那電のクハニ1270形。当初は「サハニフ400」なる形式を名乗っていましたが、国鉄買収後に制御車化、更に仙石線を経て弘南入りしました。
▲いずれも津軽大沢 1986-8

どうやら今日のクハニは運用に入らないようです。気を取り直して沿線へ移動。
今回は未開拓地で狙おうと、車窓からロケハンした小栗山で下車しました。

最初にやって来たのは旧武蔵野と国鉄のコンビ、モハ2233+クハ1613。この日は1日快速運用に入っていました。
▲モハ2233+クハ1613 小栗山-松木平 1986-8

しばらくここで陣取りました。
朝方見たモハ1120のほか旧省電モハ50形のモハ1122、旧身延のモハ2252などなど、ルーツも経歴も異なる電車たちが次々とやってきます。
▲いずれも 小栗山または小栗山-松木平  1986-8

一巡後、新石川(現:石川)まで移動しました。多くの列車がここで交換します。
▲いずれも新石川 1986-8

交換風景をスナップした後は辺りを徘徊。
新石川付近は田圃が広がり、奥羽本線を跨ぐ「ヘロヘロ陸橋」と撮れそうなポイントがありました。
・・・・と、ここで枚数が結構きてしまいましたので次回に続きます。
▲モハ2233 新石川 1986-8

2 件のコメント:

  1. こんにちは
    ありし日の弘南鉄道の魅力あるれる車両を素晴らしいアングルで撮られていますね。
    実車は見たことがありませんが釣り掛けのモーター音が聞こえてきそうです。
    貴重なお写真をありがとうございました。(^.^)

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  2. 夢鉄道さん

    ありがとうございます。
    弘南は遠方でしたが、身延や阪和、WH電機などに会いたくて何度も出向きました。大鰐線は廃止も囁かれており今後が心配です。写真の当時は乗客もそこそこ多く朝に4連も走っていたのですが。

    夢鉄道さんのブログを拝見させて頂きました。
    実車が現存していたら飛びついてしまいそうなものばかりです。阪急P-6は正雀車庫で見学したことがありますが、疾駆している姿はさぞかし素晴らしかったでしょうね。

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