2016年11月10日

1978年 北陸行 その2

▲京福電鉄テキ531 福井口付近 1978-4

京福電車・福井口を一覗きした後はそのまま取って返し、線路際を歩いて戻ります。
福井-福井口間は北陸線と並行していますが、京福の線路は3~5本が延々と続いていました。
モハ271形は旧小田急1000形で、相鉄を経てやってきました。
▲いずれも新福井-福井口 1978-4

福井口からほど近く、半端な場所に停車していたテキ521と531。
テキ521は1949年・日立製、えちぜん鉄道となった現在も除雪用として健在です。
 
テキ531は全国に棲息した「東芝戦時標準型」で旧宮城電鉄ED35。この頃は貨物列車が越前本線に細々と残っていました。片隅にいた古典的なト200形も押さえます。
▲いずれも新福井-福井口 1978-4

地上時代の新福井駅。こちらも現在は新幹線高架を間借りした仮駅になっており、往時の面影は全く消えてしまいました。
▲新福井 1978-4

さて、次はこちらも著しい変貌を遂げている福井鉄道福武線です。
鉄道線の大型車が路面へ乗り入れる、このお馴染みのシーンは初見参でした。
現在は逆に「路面電車が郊外へ乗り入れる路線」になりましたが、現存路線でこれほど幾多の変転を経たケースはあまり例がないでしょう。
▲市役所前-福井駅前 1978-4
 
しばらく駅前付近を徘徊しました。
突然やってきたのは旧名鉄コンビの140形(初代)。慌てて構えるもモハは間に合わず、辛うじて捕えたのがこちら、瀬戸電のガソリンカーを出自とするクハ142です。
▲いずれも本町通り-公園口 1978-4

福井駅前一帯はこれまた全く別物に変容してしまったのは記憶に新しいところですが、古い建物がまだ残っていた商店街も現在は見る影もありません。
・・・次回に続きます。
▲いずれも福井駅前 1978-4

4 件のコメント:

  1. 往年の京福の車両は小田急あり南海あり阪神ありごった煮のような車両が活躍していたのですね。
    それぞれに味があっておいしいですね。
    福井鉄道も瀬戸電コンビが走って面白いですね。
    クハ142の塗装が何とも言えません。
    今回も貴重なお写真を楽しまさせていただきました。

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  2. 夢鉄道さん

    ありがとうございます。
    この時代の京福は南海電車に席巻されつつありましたが、まだまだバラエティに富んでいました。阪神ジェットカー車体更新車がデビューすると徐々に変貌していきますが、それでも魅力十分でした。えちぜん鉄道の現在はちょっと微妙ですね。

    福井鉄道の派手な広告塗装はちょっと引いてしまいましたが、このクハ142も臨時的な色と思いますので、見ようによっては貴重な記録と言えなくもないかも知れません(笑)。ここも全体が路面電車に変わってしまい面白みがなくなってしまいましたね。

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  3. 北陸紀行、楽しく拝見しました!
    自分は名鉄コンビの現役時代は間に合いませんでした。
    モ700は解体途中のお化けのような姿を見ただけに終わっちゃいました。
    それにしても、古い電車だらけのこの時代の北陸は楽しかったですね〜。

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  4. chitetsuさん

    ありがとうございます!
    70年代の北陸地方、私鉄好きにはまさにパラダイスでしたね。欲を言えばこの5年前のもっとスゴイ世界に行きたかったものですが、80年代になっても京福の南海電車、地鉄の旧型車、北鉄各線・・・と魅力満載でした。

    福井の140形、この時は辛うじてクハだけ撮れてモハの方は再会を期しましたが、3年後に念願叶ったときはやはりお化けになっていました・・・

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