2016年11月22日

京急の事業用車

▲京浜急行電鉄デチ16 新町検車区 1989-4

1989年春のこと、「神奈川新町で新型デト・デチのミニ撮影会があるけど」とお誘いを受けました。仕掛人はかの「ロンちゃん」こと故・吉村光夫さん。たまたま職場に知己の方がおり、そのオコボレに預かったのでした。

「新型デト・デチ」はいずれも88年に登場した、1000系の廃車発生品を使った電動貨車。個人では立入れない新町検車区ですから、きちんと記録に残そうと6×7判での参加です。

まずはこちら、デト12。
1000系の面影を色濃く残した面構えに側面。改造を受けていますが現在も一線で活躍中です。



続いてこちら、デチ16。
レール運搬任務の減少で他の3両と共にデトへ改造されましたが、こちらも今なお現役です。
▲いずれも新町検車区 1989-4

歩き回れる範囲に制限はありますが「ロンちゃん」の影響力でしょうか、デト・デチを交代で丁度良い位置に動かしてもらうという、ちょっと信じられない計らいでした。
当の本人は周囲に集まった、雑誌で見たようなベテラン達と談笑しており別空間の様相、もちろん私は遠目に見ているだけでした。

 しかし個人的に一番仕留めたかったのはこちら、デト20形21。
こちらは参加者に見向きもされていない様子でした。
1930年、湘南電鉄が開業時に製造した最古参で、諸処改造を受けてはいますがトラス棒のついた古めかしい外見はほぼ原形のままです。
▲いずれも新町検車区 1989-4

当時の最新鋭、1500系。スカートのないこの姿の方がサマになっている気がします。
▲いずれも新町検車区 1989-4

4 件のコメント:

  1. モハメイドペーパー2016年11月24日 23:46

     こういうちょっと怪しげな車両も、関東の大手私鉄では京急だけになってしまいました。最近になって足回りを更新したから、まだ暫くは安泰ですね。

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  2. モハメイドペーパーさん

    80年代までは各社にデト・モトが沢山いましたね。特に関西大手はゲテモノが多く棲息していて憧れでしたが、間に合ったのは山陽電鉄くらいでした。関東唯一の凹型となった京急車には頑張ってほしいです。

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  3. デト20良いですなあ~ こんな代物が90年代の京急に居たなんて。 今いたらもっと注目度抜群だったのでしょうね。

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  4. 宵闇さん

    私も新型よりデト20の方に目が行きました。事務所裏の片隅が定位置で、普段は駅から見ることができませんでしたが、この場でやっとお目にかかれました。京急の保存車両は少なく、1両くらい残して欲しかったですね。

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