2016年12月24日

1974-75年 宇都宮運転所にて

▲EF572 宇都宮運転所 1974-10

70年代半ば、東北本線直流区間の雄といえば「ゴナナ」。
既に定期列車の主役はEF58に移りつつありましたが、それでも季節列車を中心に関東平野を華麗に飛ばす姿が見られました。
▲宇都宮運転所 1975-1

しかし早朝深夜の運用が中心で始発で駆け付けても間に合わず、彼らの走りを眼にすることは叶いませんでした。もっぱら宇都宮で昼寝中のところを捕えただけですが、ここにはゴナナを始め、EF15やEF58、最後の活躍をしていたEF56などがぞろぞろと屯ろしていました。

まずはこちら、1975年3月のダイヤ改正で形式消滅したEF56。
▲いずれも宇都宮運転所 1974-10

引退の日が迫る頃の6号機。
最後の仕業であった荷物列車の運用からも外れていたようで、車輪には錆が浮いています。

半流の初期型に比べ、8号機以降の後期型は箱型車体です。
この頃は9号機だけが残っていました。
▲いずれも宇都宮運転所 1975-1

次はこちら、宇都宮の主役・EF57。
EF56の改良版として登場した1号機はパンタが中央に寄った異端機です。
▲小山 1973-8
 
▲宇都宮運転所 1974-10

2号機は1975年5月、最も早く(事故廃車の12号機を除く)引退したカマでした。
上から6・10・14号機。
▲いずれも宇都宮運転所 1975-1

EF56・57の影に隠れて当時は目立たぬ存在でしたが、EF15やEF58も多数いました。
こちらは初期型のEF5810号機。
▲宇都宮運転所 1974-10

1975年3月のダイヤ改正で西日本からEF58が大挙してやって来ると、急速にナワバリが侵食され始めて77年には定期仕業がほぼゼロ状態、78年秋に全廃となります。

ネグラであった広大な宇都宮運転所は当時、出入りが自由。
・・・というよりも広すぎて正門が分からず、柵もなかったので公道からズカズカと入って行き、機関士を見つけては「写真撮っていいですか?」「いいよ」といった按配でした。
▲EF578 宇都宮運転所 1975-1

4 件のコメント:

  1. モハメイドペーパー2016年12月26日 23:02

     50.3でほぼ半減となるゴナナ、なぜか偶数番号がほとんど廃車になりましたね。

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  2. モハメイドペーパーさん

    改めて考えてみるとそうですね。
    50.3後、先手を切った2号機と共にお陀仏になったのが10号機、次いで6・14号機・・・不思議です。
    78年まで残ったのは保存されている7号機、それと何故か1号機ですが、こちらは戦時設計に入る前で工作が良かったのでしょうか。

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  3. コメントが遅くなり、すみません。
    鉄道趣味を始めた頃、上野口でも良く見られたゴナナは一番お気に入りの機関車でした。
    しかし、自分のカメラを買ったのは50.3後になり、なかなかゴナナを撮れなくなりました。
    そこで、臨時列車の走る年末年始やお盆の時期に出掛けました。

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  4. 三等急電さん

    コメントありがとうございます。
    EF12や東武EDを見て育ったせいか、私も子どもの頃から茶色のデッキ付電機に惹かれました。
    急行八甲田や臨時津軽を牽いて未明の上野に入線するシーンは未だに焼き付いています。

    なくなったのが早い時期でしたので、走りを記録することができなかったのは今でも悔やまれるところです。宇都宮では間近に触れることがきましたが、やはりゴナナと言えばパンタを上げた勇壮な姿ですね。唯一残る7号機、何とか復活して欲しいものです。

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