▲野上電鉄モハ32 野上中 1988-1
野上電車は特に絶景を走るという訳ではなく、開けた場所はそう多くありません。
そのため沿線での撮影となると自ずと「重根か野上中辺りの田圃」・「貴志川沿い」・「動木の切通し」あたりに限られてきます。
今回はそんな中から野上中近辺のご紹介です。
野上中から北山まで僅か700mですが左右に田圃が広がり、四季を通じて撮りやすい場所でした。
この日は日中の単行運用に旧阪神のモハ32が入りました。
野上中駅舎。無人駅で、窓口は塞がれていますが小振りな木造駅舎はそのままです。
この当時、有人の中間駅は重根と紀伊野上だけになっていました。
▲いずれも野上中 1988-1
野上中に停車するモハ32。モハ31やクハ101と共に、明かり窓が残っていました。
電車と比べると駅舎がいかに小さいか分かります。
秋の北山付近を走るデ10形。日中の閑散時間帯に稼働する2両のうち、少なくとも1両は必ずデ10形が入っていました。
北山に停車するデ10形。
こちらもかつての有人駅で、野上中共々1970年代始めには無人化されています。
対向ホームは使われなくなって久しいようでした。
朝晩だけ走っていた2連。廃止1年前ですが、海南へ通う高校生で満員です。
北山のホームにあった木製の電柱。
こういった前近代的な施設が至るところに残っており、恰好の題材になりました。