2017年4月8日

豊橋鉄道市内線

▲豊橋鉄道東田本線モ3101 豊橋駅前 1976-7

豊橋鉄道の軌道線(東田本線)は私にとって縁の薄い路線でした。
主力車が旧名古屋市電の平凡なスタイルであることに加えて、塗色が渥美線と同じなのも足が向かない原因でした。
 
しかし何だかんだ言いながら、3回ほど立ち寄っています。
1回目は1976年の夏休みのこと、上野から信越線で長野へ、更に中央西線・新幹線経由で戻ってくるという大回り「一筆書き」の旅すがらでした。
▲豊橋駅前 1976-7

長野から夜行急行「きそ5号」に乗車、北恵那鉄道や名古屋駅を覗いたりしながら豊橋へ。
1線突込みの駅前電停は大通りのど真ん中で所在なさ気に佇んでいるだけでしたが、現在と比べるととにかく空が広いと感じます。

最初にやって来たのは細面にパンタが好ましいモ3300形。北陸鉄道金沢市内線最後の新製車・モハ2300形が前身で、豊鉄塗装もなかなか似合っています。
▲いずれも豊橋駅前 1976-7

当時の最大勢力、モ3100形。
やってくるのはこればかりで、今思うと贅沢ですが直ぐに飽きてしまいました。

露出不足の「没カット」ですが、画像ソフトで遊んでみました。
▲いずれも豊橋駅前-新川 1976-7

ほんの一覗きですが、渥美線の新豊橋駅にも立ち寄ります。
駅ビル内にある現在と違って、この頃は1面1線だけの小ぢんまりとした駅でした。
▲いずれも新豊橋 1976-7

さてこちらは10年後の姿。
終焉迫った渥美線の小型車を67判で記録するべく訪問した折のこと、モ3700形唯一の生き残りだった3702を目当てに赤岩口車庫まで乗車です。
▲井原-赤岩口 1986-3

モ3700形はこの頃の最古参で1927年製、旧名古屋市電1200形です。
単車ばかりだった路面電車にあって画期的な「半鋼製低床ボギー車」ということで、これ以上ない簡明直截さでペイントされていました。
▲いずれも赤岩口 1986-3
 
モ3100形はまだまだ第一線で活躍中です。
▲いずれも赤岩口 1986-3
 
こちらは休車中のモ3800形3801。

奥には1977年に廃車になったモ3704がくたびれた姿を晒していましたが、リバーサルで撮っていないことに気づきました(次の機会にモノクロ画像でアップします・・・)。
▲赤岩口 1986-3

東田本線の名物となったモ3702、その後レトロ調に改装されて集客に一役買いましたが、寄る年波には勝てず2007年に引退。派手な飾り付けは頂けませんが、現在の目玉はモ3203「おでん車」というところでしょうか。
▲赤岩口 1986-3

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