無蓋車と車掌車が合体した「トフ」。
かつて東武・西武・小田急など貨物が盛業だった大手を始め国鉄にも仲間が棲息していましたが、その多くは70年代までに「ヨ」に交代するか、車掌車自体が消えるかしていました。
かく言う管理人も「トフ」現役時代には間に合わず、辛うじて捕えたのが相鉄に最後まで残っていたトフ400形。既にシンガリの役目は終え、厚木留置線で廃車を待つ身でした。
杉戸発葛生行K633レはED4010・4020形の数少ない定期仕業でしたが、この日のお供はヨ101形1両でした。
K633レが佐野線に入る時刻は遅く、陽の長い時期でないと走行シーンは拝めません。この日はED4022が珍しく長大編成を牽いてやって来ました。
葛生のヤードに待機するヨ101群。
すっかり緑色が板についた「ヨ」でしたが、1986年から茶色塗装も登場します。
おそらく現存する唯一のトフとなったNo.400はかしわ台の片隅で鎮座しています。貨車の保存は少ない上に情報も乏しく、まとまった両数が整備されているのは「貨物鉄道博物館」くらいでしょうか。
小田急のトフは現役を見ています。相鉄のトフ400には、スノープラウを付けてラッセル代用になっているのがいました。運転台を付けた京王井の頭線のクトフが、一番の変わり種でしょう。
返信削除モハメイドペーパーさん
返信削除京王のクトフは初めて聞いた名前です。検索してみますと数件(!)しかなく相当マイナーな車両だったようですが、運転台付きのトフは他に例がない気がします。変り種好きとしては、あと10年早ければせめて小田急や西武のは見られたのに・・・と妄想してしまいました。
相鉄、東武のELとも国鉄譲渡車由来のMT-30・MT-40電動機を採用したのが興味深いところです。
返信削除これら国鉄制式のモーターの方が機関車向きなのでしょうか。
12号線さん
返信削除国鉄由来のモータは汎用性が高くて現場では使いやすかったのでしょうね。
ただ相鉄ED10は非力で、重連でないとジェット燃料貨物や新車回送が運べなかったようです。おかげで貴重な重連貨物が日常的に見られた訳ですが。静態保存ながらED11やモニ、6000系などを残してあるのは嬉しいところですね。