▲東京都交通局6063車内 1978-4
1978年春、都電荒川線が全面ワンマン化。
これに合わせて20年ぶりの花電車が走る、という記事を偶然見つけて出かけてみました。運行時刻など予備知識は全くなく、ぶっつけ本番での出動です。
まずは王子駅前へ。
30両の大所帯となった7000形更新車に押され気味ながら、青帯7500形も活躍中です。
さて花電車のことは何も分からないので、取り敢えず荒川車庫前へ行ってみると黒山の人だかりです。見物人の一人に聞いてみると間もなく来るとのこと、車庫の周りをうろうろしながら待つことにしました。
見物の人山に適当に潜り込んで待つこと暫し、7000形を先導車に乙6000形が連なってやって来ました。
▲続いて乙6212 「馬車鉄道号」
▲トリを務めるは乙6213 「ムシバ号」
花電車ですから派手な飾り付けは当然ですが、うーむ・・・な電車ではあります。平日のせいか乙6000形は総勢5両のうち3両の出動でしたが、日によって両数が変ったり、先導車を6000形が務めたりしました。
さて、しばらくすると本命の6000形の出庫です。
▲いずれも荒川車庫前 1978-4
最初にして最後の都電ツーマン車乗車体験です。
カメラの放列を浴びた車掌さんはバツが悪そうですが、便乗して自分もちゃっかり構えました。
大塚駅前に到着、ここで最後を見送ります。
▲いずれも大塚駅前 1978-4
乙6000形はこの運転のために余剰の6000形を急遽改造して仕立てたとのこと。しかし突貫工事がたたってその後は使用されることなくお役御免となった由、まさに1度限りの花道となりました。
この頃は勤務先が大塚だったので、荒川線はよく撮ったし、昼休みに飛鳥山や早稲田あたりまで遠征していました。大塚~早稲田間は変電所容量の制約から5両連続は無理とのことで、大塚で2両が折り返していました。
返信削除モハメイドペーパーさん
返信削除大塚~早稲田間に3両しか入れなかったという話は初めて聞きました。
この時は右往左往している内にやって来たという感じで、荒川車庫-大塚を乗っただけで終わりましたが、ツーマンをもっと乗り回せば良かったと後悔しています。6000は平凡ながら改めて見ると好ましい電車でしたね。