野上電車の中で人気随一だったモハ24。
リベットゴツゴツ車体に5枚窓、明治生まれのブリル台車という厳めしい姿は絵になりました。しかし1990年秋に「チョコボール電車」になってしまい魅力は半減、廃線の日まで戻ることはありませんでした。
そんなモハ24ですが何故か巡り合わせが悪く、マトモな姿で力行シーンに会えたのはたったの1回。あとは悉く検査中だったり昼寝姿を拝んだだけでしたが、本日はその一期一会の記録からお送りします。
▲日方 1990-8
1990年夏のこと、既に5回目だったこの日は片上鉄道訪問の折に立ち寄ります。
朝の2連は始発から8時台までが勝負のため、未明から重根付近に陣取るのが常套でした。待つこと暫し、2番列車でモハ24+モハ26コンビが飛ばしてきました。
側面は浅い屋根に幕板、それでいて窓が大きいせいか軽快な印象を受けます。
▲いずれも幡川-重根 1990-9
あっという間に朝2連の任務が終了、このまま夕方までお休みです。
運転台は仕切りなどが全くなく、開放的この上ありません。この時はやっと走行シーンを捕えられたという感懐のせいか、随分とコマ数を稼いでしまいました。
▲いずれも日方 1990-9
この翌月でしたか、雑誌の投稿コーナーでチョコボール塗装へ模様替え中の姿を発見。ひどく幻滅してしまい、もうこれで行かないかな・・・などと意気消沈したも束の間、晩秋の風景を撮ろうと再訪したのでした。
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