京福電鉄モハ251形は火災で廃車になった木造車を叩き直し、日車標準車体に載せ替えた電車でした。一見同じながら、京都のデナ11形を鋼体化したモハ241一派とは出自を異にします。
かつては2連を組んで大車輪の活躍でしたが、阪神車の登場で仲間を減らしてここ永平寺線が終焉の地になりました。
さて、一夜明けてみると打って変わって氷雨降る鉛色の空。
めげずに東古市へ、先ずは早朝の本線区間列車からです。この列車は福井で折り返して勝山への出張列車になりますが、本来なら比島辺りで・・・という目論見もこの氷雨で断念、安直に251形同士の顔合わせを狙うことにしました。
252は貫通側もHゴムだらけで何とも不細工です。しかし当線専任になったことで、2連時代にはめったに拝めなかったこの顔が図らずも常時見られるようになりました。
▲東古市 2000-3
さて、この雨と寒さでモチベーションも急降下、京善付近を少しうろついた後は早めに切り上げることにしました。
▲いずれも諏訪間-京善 2000-3
最後は市野々付近で。ここから永平寺へ向けて一気に昇っていきます。
▲市野々-永平寺 2000-3
たった2両で倹しくナワバリを守って来た彼らでしたが、この年暮れに正面衝突事故が発生、いとも呆気なく終焉を迎えてしまいました。そしてこの事故が新生えちぜん鉄道へと引き継がれる端緒となったのは周知の通りです。
▲いずれも東古市 2000-3