2019年9月14日

デンシャがとおる その7・白金にて

▲名古屋鉄道モ601 上芥見-白金 2000-7
 
美濃町線の前身は言わずと知れた美濃電。
砂利道の上を大正の名車・モ510形が伸し歩き、まさに田舎デンシャを体現したような光景でしたが、1967年に揖斐線の市内乗入れ用に抜擢されるとこちらが主戦場になりました。

さて、引き続き美濃町線を巡ります。
こちらは1980年に登場した880形。揖斐線の770形とは兄弟車で、違いと言えば複電圧であることでしょうか。
▲上芥見-白金 2000-7
 
▲白金 2000-7
 
隣の白金駅。
民家の軒先にあるような風情に、細くて頼りないホームがそそられます。
当駅ではタブレット交換を行いますが、運転士同士であっという間に受け渡しをしてしまい、タイミングが中々合いません。
▲いずれも白金 2000-7
 
最後は路面区間で締めることにしました。
▲いずれも競輪場前-市ノ坪 2000-7
 
美濃町線は純然たるローカル線の谷汲線とも大手インタアーバンとも違う、独特の存在でした。しかし、この後名鉄は600V線区全線の廃止を表明、2005年3月、岐阜市内線や揖斐線もろとも姿を消していきます。

渋滞の元凶とばかりに悪玉にされた市内線、鄙びた郊外電車の趣きだった揖斐線、そして独自の雰囲気を醸す美濃町線。そんな個性派揃いが一気に全滅することになろうとは、この時は思いもしませんでした。
▲市ノ坪 2000-7

2 件のコメント:

  1. 競輪場前-市ノ坪間は独特の雰囲気でした。
    一般的に路面電車が通る沿道は古い町並みで人通りも多いのですが、この区間は最初岐阜工場への引込線として開通したためか建物が新しく人通りは少ない印象がありました。

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  2. 三等急電さん

    競輪場前には運転要員がいてスタフの交換も見られましたね。
    古い街並みが残っていた北一色あたりとは随分雰囲気が違い、文字通り引込線のようでした。
    上芥見周辺ばかりに関心が向かったせいか、田神線の記録がほとんどないのは悔いが残るところですし、当たり前だと思っていた徹明町のゴチャゴチャ感も魅力充分でもっと時間を掛けたかったです。

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