2019年10月13日

「くりでん」電車時代 その6

▲栗原電鉄ED203 若柳 1987-2
 
戦前製の強者がいる訳でもないのに幾度となく通ってしまった栗原電鉄線。
典型的な私鉄ローカル線と鉱山鉄道の風情を併せ持つ不思議な魅力に加え、何より軽便時代の施設が残る駅風景に惹かれたのがその原動力になりました。

こちらは翌年の雪辱戦で沢辺を軸足に訪れた時のこと、刈入れ間近い田圃の一角に陣取って何本かの列車をやり過ごしました。

▲いずれも沢辺-津久毛 1988-9
 
 この日はほぼ半日を沢辺で粘り、駅舎も堪能します。
▲いずれも沢辺 1988-9
 
さて87年に戻って、こちらは細倉。
翌月に引退を控えたED201が最後の活躍をしていました。軽便規格を強引に1067㎜に仕立て上げられた彼が、巨大パンタを上げているのを見たのはこれが最後になりました。
▲いずれも細倉 1987-2
 
次は細倉の手前、雑誌にも登場した大きなSを描くポイントです。
▲いずれも駒場-細倉 1987-2
 
上のカットから振り返った地点。細倉の鉱山街が一望できました。
▲細倉 1987-2
 
駅に戻って漸く一休み。
待合室のストーブに手をかざしたり食料にありついたりするうちに、生気を取り戻して来ました。

C151がポツンと佇む以外はがらんとした構内です。
古典的なトが取り残されたように一人。
▲いずれも細倉 1987-2
 
今にも泣き出しそうな空模様も手伝って、鉱山鉄道の末期らしい寂しい光景でした。

「くりでん」電車時代 →→  その1 / その2 / その3 / その4

▲細倉 1987-2

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