たまたま入手できた過去の記録は個人で秘蔵しても仕方がなく、「見て貰ってナンボ」の管理人。「一枚のスナップから」の一環として始めた本シリーズですが、少しでも多くアップしようと独立した記事で構成してみました。
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狭い砂利道・泥道を伸し歩くデンシャ。
1960年代まで全国各地で見られた風景ですが、沼尻鉄道や花巻電鉄などと共に、代表格の一角を占めていたのは福島交通軌道線でした。電車自体の魅力もさることながら、街の背景や施設との組み合わせも相俟って数多くの名作が生まれました。
撮影された時期は、巨大木橋が強烈な印象を放つ幸橋(瀬上荒町-河原町間)が流失し、代行バスが走っていました。
こちらは、福島方からやって来た電車が瀬上荒町電停を出て幸橋の手前で運行中止、乗客らがここからバスに乗り換えているシーンです。場所の特定に当たっては「地方私鉄 1960年代の回想」でお馴染みのkatsuさんから色々とアドバイスを頂きました。
こちらは名所だった長岡分岐点の風景。
目印だったパチンコ屋はまだ改築前で、普通の民家と変わりません。店内は一体どうなっていたのか気になります。
この停留所でも沢山の乗客が待ち受けていました。
スマホに夢中で、皆一様に首を垂れている現在の乗降風景と違い、ひどく生き生きと見えてくるのはヒイキ目でしょうか。