2020年3月18日

工場地帯の17m国電

▲南武線クモハ11270+クハ16007 川崎新町-浜川崎 1980-5

南武線浜川崎支線は住宅や工場が狭苦しく建て込んでいる中を走り、少し視界が開けたと思ったところで終点・浜川崎に呆気なく到着。
沿線風景は殺風景ながら、辛うじて17m国電時代に間に合った数少ない路線で、何度か通う機会がありました。
▲クモハ11248 浜川崎 1980-5
 
左右に建造物が迫ってくる中で、僅かに「引き」があり道路際からデンシャの全体を見渡せたのは川崎新町。工場地帯らしく、高圧線や特大の架線柱が林立する中を潜り抜けて行きます。
▲いずれも川崎新町-浜川崎 1980-8
 
アングルは限られますが、ここから浜川崎までは並行する貨物線のEF58やEF15も手軽に狙える楽しい区間でした。
▲川崎新町-浜川崎 1980-5
 
逆光線で捉えてみると、殺風景な画も少し見られるようになりました。
▲いずれも川崎新町-浜川崎 1980-5
 
こちらは浜川崎で昼寝中のED16。南武線用としては終焉間近い頃です。

特急牽引機として鳴らしたEF60501も、少しくたびれたご様子。
▲いずれも浜川崎 1980-5 

夕闇迫る中、この日は朝夕しか動かない鶴見線・大川支線へ足を伸ばしてみました。
▲武蔵白石-大川 1980-5 

引退間近な1980年冬、ネグラであった中原電車区を訪れる機会がありました。
▲いずれも中原電車区 1980-12

4両の仲間はこの後間もない1980年冬、お別れイベントなどもなく至極ひっそりと姿を消して行きました。営業線に最後まで残った大川支線のクモハ12は、両運が幸いして閑散時間帯用に白羽の矢が立ち本線に復活、1993年まで大車輪の活躍を見せます。
▲川崎新町-浜川崎 1980-8

2 件のコメント:

  1. リベット止めの車体、関東で直に目にしたのは銀座線の1200・1300あたりしか記憶にありません。
    駅も鉄骨むき出しに加えて等間隔でリベットが並び、今のレトロ調よりも断然古色蒼然とした光景が今も瞼に焼き付いています。

    返信削除
  2. 12号線さん

    関東では同時代のリベットゴツゴツ電車は早くになくなりましたね。
    私が辛うじて目にできたのは営団以外だと上毛電鉄に嫁いだ仲間のデハ220形や銚子のデハ301くらいでした。あとは関東ではありませんが上田のモハ5250形辺りが近い年代でしょうか。

    銀座線の構造物は昨今のレトロ調と違って純然たるレトロですから、存在感が全く違う印象です。最近はこれらも不自然にリニューアルされて、残念な状況になってしまいましたね。

    返信削除

コメントはフリーでお受けしています。ただし管理人判断で削除することもありますのでご了承下さい。