2020年4月19日

「タンコロ」有終 その2

▲江ノ島鎌倉観光108 鎌倉高校前-七里ヶ浜 1980-12

さて、狭いながら電車がひしめく車庫を見て回ります。
先ずはこちら、小粒ながら洗練されたスタイルが好ましい800形。山梨交通が戦後発注した800形は同線廃止後に上田丸子電鉄に移り、1971年に江ノ電に嫁いできました。
編成ごとにスタイルが異なる300形は現在も305編成が健在で、江ノ電の象徴的存在になっています。

こちらは王子電気軌道の流れを汲む306編成。連接車へ改造時に下ライト化され、同時にノーシル・ノーヘッダのフラットな車体になりました。
301編成も同じ王電出身です。
▲いずれも極楽寺 1980-12

江ノ電塗装も似合う玉電の生き残り・600形もHゴム顔に下ライト・・・何ともありゃーな風体になっていました。
▲江ノ島-腰越 1980-12

早朝運用を終えた108の方は江ノ島駅の片隅、定位置にいました。
▲いずれも江ノ島 1980-12

さてそれから1週間後、いよいよタンコロ引退の日。
普段着とは違う「さよなら運転」には引いてしまう管理人ですが、この日は駅貼りポスターの誘い文句にまんまと乗っかりました。いつもは殆ど出番のない彼らもこの日ばかりは主役で、まずは江ノ島バックのド定番地から構えます。
▲鎌倉高校前-七里ヶ浜 1980-12

駅まで追い駆けて発車間際に一枚。
▲いずれも鎌倉高校前 1980-12 

続いてはこれまた定番の併用軌道で。
この日は2両が交互に出動しました。
▲いずれも江ノ島-腰越 1980-12

2両とも乗客が鈴なりですが、沿線では軽装備のカメラマンにたまに会う程度でした。
▲いずれも鎌倉高校前-七里ヶ浜 1980-12

狭い生活道路が並走するこの区間はドラマの舞台にもなりました。
古い民家がまだまだ残っています。ここで最後を見送って終了としました。
▲極楽寺-長谷 1980-12

現在なら俄かファンでごった返すところでしょうが、この日も終始ノンビリとした雰囲気の中、静かな最終運行でした。
▲いずれも極楽寺 1980-12

2 件のコメント:

  1. 最近のドラマの主人公は
    極楽寺に住んでる事が多いですよね(笑)
    「俺たちの朝」はどこでしたっけ?

    単コロはお立ち台の江の島ビューよりも
    腰越の併用軌道か路地裏が似合うように思います。

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  2. にぶろくさん

    「俺たちの朝」の舞台も極楽寺でした。
    ドラマに感化されてわざわざ出向いた同級生もいましたが、今考えると自分もくっついて行けば下ライト前の写真も撮れたのに・・・と後悔しています(笑)。
    私も江ノ電というとやはり狭い生活道路と共にあるシーンが好きですが、これで砂利道だったら堪らないですね。

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