2022年7月9日

午後の大井川 その1


▲大井川鉄道モハ3822 抜里-笹間渡 1990-11

次々にデンシャを使い倒してきたお蔭か、大井川鉄道には「○○線と言えば○系」といったようなシンボル的な電車が思い浮かびません。管理人と同じアラ還世代だとやはり西武351形や名鉄3800形、若い方なら近鉄車や南海車となるでしょうか。

30年以上に亘り第一線で活躍した電車もいれば、碌に動かぬままお役御免になったメンバーもいる。南海丸ズームなどは相当長い部類になりますが、いずれにせよこれだけの路線にも拘らず、歴代車種がこれだけ多い路線はあまりないでしょう。
▲記念切符乱発でも有名だったが、これは好きなデザイン

さて長い前置きでしたが、1990年晩秋のこと、開業間もない井川線のアプト区間を見に行こうという話が持ち上がりました。
その顛末は次の機会にアップするとして、本日はその道すがらー管理人的にはこちらがごヒイキですがー立ち寄った当時の本線を振り返ってみたいと思います。
▲前泊した千頭近くの宿から。井川線のミニ列車が望めました 1990-11

▲峻険なアプト区間。こちらは次の機会にアップします 1990-11

・・・という訳で先ずは新金谷へ、主力メンバーを見て回ります。
この頃、最も長く在籍した西武車や名鉄車に加え、晩年の北鉄加南線で鳴らした「くたに」「しらさぎ」コンビ、増結用の小田急1900系もいたりとバラエティ豊かな布陣でした。本日はどうやら北鉄車が両方とも動くようです。


▲いずれも新金谷 1990-11

井川線アプト区間を堪能した翌日はこちらへ。
崎平駅には大井川共通仕様とも言うべき駅舎が残り、地元コミュニティに利用されているようでした。

ここを含め、かつては乗降僅かな小駅にも駅員さんがいて、日々乗客とのやり取りが繰り広げられていました。その大部分は1970年頃に無人化され、駅舎だけが残されました。



▲いずれも崎平 1990-11

第二橋梁を渡る主力の西武351系+名鉄3800系。
行楽シーズンとあって電車は3連・4連、蒸機列車も長編成でやって来ます。旧岳南の異色のステンレス車、モハ1105も姿を見せました。



▲いずれも青部-崎平 1990-11

北鉄6010系と西武371系コンビ。
371系は元国鉄の戦災復旧車で、一大勢力を誇った311系の一派でした。
3枚目のC5644は検査切れで去就が心配との声がありましたが、その後どうなったでしょうか。





▲いずれも下泉-田野口 1990-11

・・・とここで枚数がいってしまいました。
次回に続きます。

▲新金谷 1990-11

8 件のコメント:

  1. 4連、3連は異形式の併結がおもしろいですね。私は「くたに」を牽引する元身延のモハ305に乗ったことがあります。車掌にこちら(モハ305)に乗ってよいかと聞いたら、不思議そうな顔をされました。

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  2. モハメイドペーパー2022年7月10日 10:54

    前の投稿、名前を忘れました。

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  3. モハメイドペーパーさん

    身延と北鉄との組み合わせもあったのですね。
    モハ305・306は見たい電車の最たるものでしたが、現役時代には間に合わず千頭で哀れな姿を晒しているのを見ただけでした。現在は2連ばかりになってしまいましたが、考えてみると異形式の併結がこれだけ見られた路線って余りないかも知れないですね。

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  4. わたしが乗車した車両はもと国鉄クモハ11 400番台改造の311-511のペアでした。西武鉄道多摩湖線で使われたあと大井川鉄道にやってきました。大井川鉄道において2ドア、クロスシートに改造されて国鉄クモハ14-クハ18風になってました。会社ではもと国電として旧型電車の雰囲気を楽しんでくださいを(表立ったことはしませんが)勧めてました。名鉄3800系の後にやってきた伊豆箱根鉄道駿豆線1001Fも乗車しましたが乗り心地はよくありませんでした。

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  5. taiitisさん

    西武311系はあれだけの大所帯ながら、譲渡車はあまり多くないですね。
    やはり戦災復旧車でくたびれ方がひどかったせいかもですが、大井川のは弘南と並んで結構長命だったかと思います。他には栗原や伊豆箱根でも見かけました。

    駿豆線の1000系がいたことはすっかり忘れていました。私にとって3800が大井川の代名詞のようなものだったので、彼が引退した後は一時期関心が向かなかった気がします(笑)。

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  6. 西武371形は非戦災国電の追加増備グループで、1976年に大井川鉄道に再譲渡。既に実働40年経過も車体と機器が好調だったのか頻繁に稼働して、1988年にニ扉化後も更に10年間在籍。戦後規格型の名鉄3800形よりも長命でしたが、戦前型電車は造りが丁寧で丈夫ですね。弘南や琴平にひけを取らない異型式の編成は大井川名物でしたが、昭和50年代は堂々の5両編成もありましたね。

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  7. 匿名になっていました

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  8. 緑の猫さん

    リベットゴツゴツの戦前製電車はいかにも頑丈そうですね。国電もそうですが、90年頃までは上田・一畑・蒲原・弘南など昭和初期製を全国で体験することができました。371も大井川にしては長命の20年ですから、使い勝手も良かったのでしょうね。

    5両編成は見たことがありませんが、行楽シーズンは賑わっていましたから総動員だったのでしょうね。現在は観光客は皆トーマスに移ってしまい、何ともはやです。

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