▲南海電鉄クハ6504ほか 今宮戎-新今宮 2022-3
さて、翌日は近鉄田原本線へ向かいます。
かつての近鉄カラーを纏った8400系がここを中心に運用されており、この3月末で標準色に戻る予定、との情報を得て迷わず選択。
新王寺駅に来るのは800・820形が活躍をしていた1982年以来ですから、実に40年ぶりです。車両は変われど、駅の佇まいはそのままでした。
▲新王寺 2022-3
本日の出動は60年代の濃紺か800形を模した茶色か・・・などと期待しながら乗り込んだはいいものの、何とこの日はお休み。出鼻を挫かれました。
HPなどで運用についての案内はないし、SNSでチェックするもーといよりチェックの仕方がマズイかもですがーよく分からないしで、結局そのまま西田原本まで乗り通すかありませんでした。
▲西田原本 2022-3
ひょっとして橿原線で動いているかも・・・と田原本駅近くで待ってみるも、そう都合よく来てはくれません。気を取り直して本線系へ転戦です。
考えてみれば近鉄の本線格をマトモに撮るのはこれが初めてで、内部・八王子線や伊賀線、そして40年前の生駒・田原本線くらいしか記録していない有様ですから、今さら復刻カラーがどうのこうの・・・などと偉そうなことは言えないですね。
▲石見-田原本 2022-3
田原本から大和西大寺へ。
奈良市随一のジャンクションである当駅の見所といえば、やはり凄まじい線路の輻輳、通称「鬼線路」でしょう。四方向からの路線が交差し、それぞれが乗り入れる上に車庫もある関係で複雑極まりない配線になっています。
近鉄の最大勢力、8000系一派は総数500両超。
この分野に疎い管理人には皆同じに見えてしまいますが、製造年代や機器類の違いなどにより8000・8400・8600・8800に分かれます。
しばらくホームを行ったり来たり。
あわよくば午後から橿原線に復刻塗装が登場するかも、との淡い期待もあってしばらく粘ってみることにしました。
▲いずれも大和西大寺 2022-3
改めてこの「鬼線路」を観察です。
もちろん自動で制御しているのでしょうが、ポイント切り替えの制御盤はどうなっているのだろうと妄想せずにはいられません。人力に頼っていた時代はまさに職人芸だったのでしょうね。
デビュー当時は見向きもしなかった京都市交10系も抑えます。これも、20系の登場で今後置き換えが進んでいくでしょう。
▲いずれも大和西大寺 2022-3
「鬼線路」と近鉄顔を堪能した後は難波まで戻り、南海電車へ。
主目的は淘汰が進んできた6000系ですが、こちらも動向が気になる6300系や7100系、そしてカクカクの昭和顔が大好きな6200系らももちろん標的です。
▲新今宮 2022-3
ここはゴツイ架線柱がポイントで、これをわざと目立たせて撮ってみます。
休日とあってか同業者もちらほらいますが、何人かに「6000系が来るんですか」と聞いてみると「それは分からないけど、南海電車が好きでよくここに来ている」由、葬式鉄ではないと知って何だかほっとしました。
▲いずれも新今宮 2022-3
しばらく粘っていると、橋本から本命がやって来ました。ここは当然、折り返しを待つことにします。
待つこと30分、折り返して来ました。
鉄板アングルですが、今度はいつやって来るか分からないですから、どうしても無難な撮り方になってしまいます。やはり、南海電車はスカートはない方が格好良いですね。
▲いずれも新今宮 2022-3
あわよくばと少し待ってみましたが、2匹目のドジョウは現れません。「こうや」を最後に引き揚げることにしました。
▲新今宮 2022-3
駅を出てちょっとアブナイ雰囲気の街中へ。
休日で人通りが多いにも拘らず怖そうなおっちゃんもちらほら、絡まれるのを避けながらしばし徘徊するうちに、春の陽もとっぷり暮れました。
明日はモ161形の出動を期待しつつ、阪堺電車を覗きます。
・・・しつこくまだ続きます。
▲新今宮駅前 2022-3
南海も近鉄も頭の中でなら形式の整理はできていますが、現実に細かい違いなどは、日常的に見ていないとわかりません。南海、特に本線は列車の本数が少なく、データイムは普通が1時間にわずか4本。効率よく撮るなら朝方を狙うしかないですね。
返信削除モハメイドペーパーさん
返信削除6000・6200など個人的にごヒイキな南海電車は段々と形式が分かって来ました。以前は貴志川線以外は見向きもしませんでしたから、結構進歩したかと思います(笑)。ただ確かに本数が少なく、今回も6000に会うのに難儀してしまいました。
近鉄もこれまたナローと伊賀線・養老線以外は知らん顔という体たらくでしたから、未だに全部同じ顔に見えてしまいます。これから8000系列詰め込み期間に入ろうと思います(笑)。