蒲原鉄道のラストナンバー、モハ91は元・山形交通三山線のモハ106。
出自は各務原鉄道(→名鉄)の木造車で、山形時代に車体を載せ替えています。
ワンマン化されなかったせいか、ほぼ五泉-村松間の3連専任に終始し昼間は村松で昼寝を決め込む日々でした。1984年訪問時の3連は旧国鉄キハ改造のクハ10、旧越後交通のモハ81と組んでいました。
▲いずれも五泉 1984-11
1985年冬、珍しくモハ41とコンビを組んで加茂線に入っている姿に出くわしました。
加茂線はこの1ヵ月後に廃線に、モハ91も運命を共にしました。
▲上:大蒲原 下:高松-土倉 いずれも1985-2
モハ91は、Hゴムを多用しているせいか、近代化軽便車両や遊園地の遊具を連想しますが、前面の大きな上下分割窓が個性的です。モハ81とモハ91は、路線短縮時に昭和初期生まれのモハ61とモハ71よりも先に廃車になりましたが、他の車両と編成を組むと、車体がずいぶん小さく見えますね。
返信削除緑の猫さん
返信削除モハ91も81もワンマン改造されていなかったのが明暗を分けたようですね。
ただ91の出自は南海タマゴ形ですから、どのみち下回りはくたびれていたのかも知れません。戦後生まれの41と組んだ凸凹編成はユーモラスでしたが、このときが最初で最後でした。