2023年4月9日

ジーメンスを追った日々 その8・秋曇のデキ

▲上信電鉄デキ1 千平-下仁田 1993-10

1993年という年は、アドレナリン過剰分泌による全国行脚の92年と打って変わり、撮影休業期間ともいうべき超低空飛行の1年でした。過労死ラインを優に超える過重労働が限界を迎えた時期と重なりますが、そんな中でも「デキ詣で」だけは欠かさずに励んでいました。

さて、この日はまず千平からスタートです。
馴染みの場所ながら、今回はできるだけカーブを強調するようなアングルを選んでみました。
▲千平-下仁田 1993-10

甲高いホイッスルを鳴らしながら、本命がやって来ました。
今日の返空はトキ1両だけで、おもちゃのような編成です。

いつもなら吉井の手前で露払い的に1回目を捕らえてから次列車で追い抜き・・・の「追いつけ追い越せ」を実行するところですが、確実に押さえたい時は高崎から目的ポイントに直行し、じっくりと待ち構えました。

▲千平-下仁田 1993-10

撮り終わるや、脱兎のごとく下仁田へ。
のんびり歩いていると、もう一つの目的である入換え作業に間に合わず、毎回機材を背負ってジョギングせざるを得ませんでした。


ぜいぜい言いながら下仁田に到着。
しばらくすると奥から職員さんがぞろぞろと出てきて、配置につきました。やおらデキが動き出すや、小1時間のステージが始まります。



▲いずれも下仁田 1993-10

デキがちょこまかと動き回り、上り列車の準備が終了。
こちらも急いで機材を撤収、高崎行に乗車して先回りします。
▲下仁田 1993-10

千平に舞い戻って来ました。先ずは下りの200形で練習です。

縦位置か横か・・・などとあれこれ迷っているうちに、独特のホイッスルと重いモーター音が聞こえて来ました。結局中途半端なフレーミングのまま、しかもISO64のフィルムでは露出も稼げず、うーむなピンボケに。
▲いずれも千平-下仁田 1993-10

しかし、がっかりしている暇はありません。
千平駅まで走って戻り、ほどなくやって来る次列車に乗車、吉井でデキを追い越します。末端区間以外はどこも平坦で似たような風景になってしまいますが、この日は隣の西吉井で降りてみました。

▲いずれも西吉井-吉井 1993-10

何だかんだでこれにて一応無事に終了、帰途に就きます。
下校時間に差し掛かったのか、吉井は多くの乗客でごった返していました。

▲いずれも吉井 1993-10

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