▲EF5861 黒磯 1980-10
1980年秋、ネットもないこの時代にどこから情報を仕入れたのか、ロイヤルエンジンことEF5861+1号編成のお召し列車が走ると聞きつけて東北線へ。
東大宮-蓮田などメジャーな撮影地はどこも三脚の林立でしょうから、小中学生時代によく構えた地点で安直に待ち受けることにしました。生憎のドンヨリ雨模様、先ずは先行の「はつかり」で練習です。
「ヒガハス(こういう呼び方好きではありませんが)」などと違い、ここは同業者もまばらでした。しかし流石はお召し列車、其処彼処に警察官が立っています。
間近で1号編成を見るのがこの時の優先課題でしたから、次は迷わず終点の黒磯へ。当然ながらここでも警官が等間隔に立ち、辺りに睨みを利かせています。
着線ホームは流石に立入り不可、しかし隣のホームを行ったり来たりしながらカメラを構えても追い払われることはありませんでした。待つこと暫し、先ほどの編成が静々と入線して来ました。
▲黒磯 1980-10
本日の主目的はこちらの客車。
61号機は臨時や団体列車で見る機会が結構ありましたが、彼らに会う機会はこの日しかありません。
20系をベースに1960年に登場した御料車は3代目1号を名乗っていました。
窓枠や上下のラインには本物の金箔が貼ってあるそうですが、この位置まで何の問題もなく近付くことができたのは今もって驚きです。菊の紋章は既に外されていました。
御料車の脇を固めるのは供奉(ぐぶ)車。
両端にいる460形(460・461)も御料車の前後にいる330形(330)・340形(340)も、諸処改造されてはいるものの1931-32年に登場したベテランです。460は電源車に改造されています。
▲いずれも黒磯 1980-10
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