2023年8月16日

最後の鉛空

▲蒲原鉄道モハ41 五泉-今泉 1999-1

蒲原鉄道と新潟交通、この2つは鉄道少年時代から何度か通ってきた馴染みの路線でした。
それぞれ背景は違えどしぶとく持ち堪え、お蔭で訪問の機会にも恵まれた訳ですが、ついに命脈尽きる時がやって来ました。

1999年1月、雪を期待して早朝の新幹線に飛び乗ります。
廃止当日や間際のドタバタを味わう趣味はなく、これが最後の訪問になるだろう、などと思いつつ先ずは五泉へ。駅から少し歩いた線路端で待ち受けました。
▲五泉-今泉 1999-1

五泉を出ると住宅地を抜け、あとはひたすら国道沿いを走ってお仕舞い。
加茂線廃止後はこんな沿線風景になりましたが、新潟交通訪問の都度「チョイ見」してきましたから、回数だけは稼いでいます。


▲いずれも五泉-今泉 1999-1

更に村松方へ歩き、国道から危なっかしく構えてみます。
朝の鉛空から一変、絵に描いたような雪晴れになりました。
▲今泉-村松 1999-1

村松駅風景。
駅舎は1981年に改築されたものの、ホームは最後まで古いままでした。

▲村松 1999-1

かつて加茂線が発着した1番線は、もう使っていないようでした。
この日は北国らしい気まぐれな空模様、降ったり晴れたりの繰り返しでしたが、今年の積雪は少ないと駅員さんから聞きました。


▲いずれも村松 1999-1

加茂線の主力だったモハ12。
1985年の引退後、一度も動かぬまま廃線を迎えました。



この日、出動を期待していた西武OB・モハ61と71はお休みのようでした。




WH機コピーのED1。
どうやら早朝に除雪任務をこなしたようです。1930年生まれながら、貨物廃止後も除雪や工事用として最後まで籍がありました。
▲いずれも村松 1999-1

沿線は単調だしデンシャもお馴染みのメンバーばかりですから、一通り押さえて窓口で切符など所望すると、あとは手持ち無沙汰に。駅前を徘徊していると新潟行の特急バスのあることが分かり、これに乗って新潟交通に向かうことにしました。
▲村松 1999-1

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