鉄道線の大型車が路面を闊歩するという、この痛快なシーンはかつて大手を始め全国各地で見ることができましたが、現在は絶滅状態。特に地方私鉄のそれは格段に魅力的ながら、管理人が体感できたのはここ福井と新潟交通の2社だけでした。
さて、京福永平寺線で酷暑を満喫した後は(→→ こちら)福井駅前に投宿、翌日も薄明から出動します。
この日の最大の狙いは160形。この頃は神明-田原町に1往復(うち片道は回送)だけ設定されており、迷った挙句やはり路面区間で捕えることにしました。
▲モハ141-1+141-2 1995-8 田原町
裁判所の高雅な建物をバックにまずやって来たのは80形。
南海タマゴ形木造車を鋼体化して誕生した形式ですが、その後冷房化にカルダン駆動化、台車交換と新車に近くなっています。
車に被られずに160形を確実に捕えるには歩道橋しかありませんが、電車通りにあるのは田原町近くのたった一か所です。ここで陣取り、しばらく粘ることにしました。
先ずは福鉄の顔、200形。
この頃はついでに撮っていた感ありの200形でしたが、静岡鉄道から300形がやって来てからは専らローカル運用に就いていました。
この頃はついでに撮っていた感ありの200形でしたが、静岡鉄道から300形がやって来てからは専らローカル運用に就いていました。
レールを軋ませながら、2本立て続けにやって来ました。この日はリバーサルとモノクロの2台体制、レンズを取替え引っ替えしながら右往左往です。
▲いずれも裁判所前-田原町 1995-8
田原町を発車するモハ142編成。
年季の入ったこの駅も、現在は様相が一変しています。
▲田原町 1995-8
車に呑み込まれるように去って行きました。
次回に続きます。