▲東海道本線サロ113形 品川 1980-4
四つ葉マークと共に目映く写った淡緑色の帯。
急行グリーン車の象徴だった帯の廃止が決まったのは1978年のことでした。
少しでも安く済せようと貧乏旅を繰り返していた頃、現在と違い割引料金もなく、乗ることなど論外でまさに高嶺の花。特に長距離夜行のそれは特急よりも数段眩しく見え、一体どんな人種が乗っているのかと水族館の水槽のように窓に張り付いて眺めたものでした。
・・・という訳で、本日は「帯の消滅率50%」の頃の記録からお送りします。
▲急行「越前」のスロ62 日暮里 1980-5
まずはこちら、旧型客車の中で一際輝いて見えたスロ62。
上野から次々に発車していた夜行急行「八甲田」「津軽」「越前」「鳥海」「能登」「十和田」とおもな列車には必ず連結されていました。
▲いずれも上野 1978-9
▲上野 1980-5
同じ夜行急行でもこちらはDCの「出羽」。
いくらグリーンとは言え、キハ58での長距離は難儀だったのではないでしょうか。
▲上野 1978-9
▲日暮里 1980-4
こちらは常磐線のフリクエント急行「ときわ」。
▲いずれも上野 1980-4
山岳急行の象徴だった急行「アルプス」にも連結されています。
デビュー当初は非冷房車もあって悪名高かった房総急行にもありました。
▲いずれも新宿 1980-5
そして現在まで続く横須賀線のサロ。
「一つ奮発して」と一大決心してグリーン券を買ったも遠い昔、現在は割引料金・カードで気軽に、ですから有難味は随分と薄れました。
▲いずれも品川 1980-5