さて、朝の2本が行ってしまうと、13時過ぎの6レまで延々待たなければなりません。
辺りには何もなく、過去の訪問ではこの途方もない待ち時間にめげてしまい、午後イチで引き返したりバスで十和田市へ抜けたりでした。
薫風清しいこの日の移動手段のメインは勿論脚力ですが、時折やって来る並行バスを捕まえて終日粘ることにします。
先ずは隣の後平駅まで辿り着きました。
トタン張りの簡素な駅舎、土盛りのホームは各駅ほぼ同じ意匠です。
・・・と突然雷鳴が聞こえ、みるみる空が暗くなってきました。
7レを辛うじて撮るや、土砂降りに・・・盛田牧場前の粗末な待合所でしばし雨宿りです。
モーターカー登場と思いきや、やって来たのは時刻表にない列車、元国鉄キハ10の104でした。車内に人影はなく、こんな夕方から下りの貸切運行かと思いましたが、今もって謎です。
さて、いよいよラストです。
陽のかけらが沈む間際にやって来た上り最終、10レをシルエット気味に捉えて終了。
▲営農大学校前-盛田牧場前 1992-5
この後は最終バスで野辺地に戻り、弘前の安宿へ向かうことします。
辺りには何もなく、闇が迫ってくるばかりで少し不安になってきますが、真っ暗な農道をバス停目指して歩くうち、ぽつりぽつりと人家の灯が見えてきました。