元国鉄キハ20形が最後の奮闘をする路線として注目される湊線。
1960-70年代に道産子DCが大挙して再就職、後に鹿島臨海からの仲間も加わり、さながら各社の「キハ20形見本市」の様相でした。
しかし当時キハ20一派はまだ全国に多数棲息していた上に、90年頃からアイボリーに赤・青の図太いラインとうーむな装束になってしまい、追いかける者は殆どいませんでした。
1994年夏のこと、この日は初めて中根で下車。
今でこそ当線のド定番ポイントになりましたが、一面の田圃は在り来たりのツマラン風景と見られていたのか、雑誌で紹介されることもありませんでした。かく言う管理人自身も、↓↓の事情がなければついぞ意識することはなかったでしょう。
▲いずれも金上-中根 1994-7
ドラマ「世にも奇妙な物語」に登場した中根近くの踏切。
確か「何度渡ろうとしても渡れない、やっと渡ったと思ったら向こう側は常世・・・」のような筋書きだったと記憶しています。
ドラマの進行よりも映像に流れる周辺の風景ばかりが気になってしまい、ここは何処だろうなどと目を凝らすうち、一瞬ディーゼルカーが映りました。早速同じ場所に立つことにしたのは言うまでもありません。
▲いずれも中根-那珂湊 1994-7
踏切から勝田方へ少し歩いた辺り。
田圃を吹き抜ける風が心地よく、あまり暑さは感じませんでした。
▲いずれも金上-中根 1994-7
更に勝田方へ歩いてみました。
▲金上-中根 1994-7
湊線は、1980年代は日中2両編成、海水浴の時期は3両編成で走っていましたが、現在は海水浴の時期も単行運転なのは残念。中根の広大な水田は、道路高架橋が建設された位で、それほど雰囲気は変わらないですが、将来的に廃棄物処分場や太陽光発電施設に、転用されないと良いですね。
返信削除北海道の炭鉱鉄道出身のキハ20各種は、重装備な作りで、これが寒冷地仕様かと感心した覚えが。一方で、国鉄から移籍したキハ11は、車体とビニール座席の安っぽさが対照的でした(笑)。
緑の猫さん
返信削除邪魔者が一切ない一面の田園風景は本当には少なくなりました。こうした場所にありがちな、無粋なメガソーラーや資材置場などができないことを祈るのみですが、予断は許さないですね。
この頃は留萌や羽幌OBが主役でしたが、やはりこの塗装より馴染みのある羽幌カラーの方が地味ながら似合う気がします。今の湊線は派手なペイントの単行列車だけでちょっとうーむですね。
こんばんは。
返信削除美しい風景ですね。
阿字ヶ浦から先への延伸の話も出ていて、発展的な変化が起きるかもしれないと楽しみな路線です。
キハ20系列をそのまま走らせることができればファンにとっては嬉しいですが、一般の乗客にとってはより新しい車両の方が良いでしょうし、古い車両の維持や運行コストも重たいのだと思います。
JR東海から移ってきた軽快気動車に置き換えられ、車両の個性がなくなってしまったのは残念ですが、致し方ないことなのだろうと思います。
私もこの場所へ真夏に訪ねたことがあります。
青々とした田圃を渡る風、気動車の走る様子は、見ていて惚れ惚れとするものでした。
また訪ねたい路線です。
風旅記さん
削除今回もありがとうございます。
遅くまで国鉄や道産子OBが現役だったこともあり、湊線には随分と通いました。ド派手なカラーリング車が登場してからは縁遠くなってしまいましたが、中根周辺の田園風景は今も変わらず、SNSなどで素晴らしい作品を眼にする度に再訪する機会を窺っています。那珂湊駅の駅ネコ「ミニさむ」にも会いに行きたいですね。
こんばんは。
削除お返事ありがとうございました。
私もまた訪ねたいと思っています。
新しい途中駅が造られたり、地域の交通機関として根を張って生きているこの路線、応援したくなります。
列車に乗り、写真を通じて魅力を広めていきたいですね。