▲東武鉄道78系 玉ノ井-堀切 1980-12
1980年春に田舎高校を卒業し上京してから半年が過ぎ、慣れない四畳半下宿生活も板に付いてきました。この年入部した鉄道研究会メンバーとも徒党を組んであちこち出掛けるようになり、お蔭でそれまで疎かにしていた都内大手私鉄も開眼。
80年も押し詰まった12月、鉄研仲間の一人が「堀切の模型屋に行く」というので、何名かでぞろぞろとついて行くことになりました。みんなヒマ人だなあと思われるでしょうが、駄話をしながら列車で移動するだけで楽しいお年頃でしたから、無理もありません。
▲堀切 1980-12
友人の用件は無事に済み、このまま取って返すのも勿体なく駅前の歩道橋から構えることにしました。今考えると、この時何で重たいカメラを持って行ったのか不思議ではあります。
日光線の快速急行。
閑散期だからでしょうか、たった2連の可愛らしい編成でした。
亀戸線の回送列車もやって来ます。
冬の短い陽はすぐに暮れ、シャッターも覚束なくなってきました。
▲いずれも玉ノ井-堀切 1980-12
薄暮の駅入口。
立看板の「分福ヘルスセンター入場券付割引切符」の告知が時代を感じさせます。
「分福・・・」は館林の茂林寺近くにあった健康ランドで、管理人も幼少時代に家族総出で出かけた記憶が微かに残っています。
▲いずれも堀切 1980-12
都営地下鉄乗り入れ車は5000形の全盛時代。
この時掲げていた開通20周年のマークは何種類かあったようで、もっと追い駆けておくべきでした。
「ちょっと出掛けたついでに」押さえておきたい対象がいくらでも転がっていた時代。
それ故「いつでも撮れるから」と慢心した挙句、記録し損なったデンシャや駅風景も数知れず・・・なのですが。