2019年3月20日

一枚のスナップから その5・眠れる名作の発掘(2)

▲静岡鉄道秋葉線 新袋井 1962-4
 
まだまだ埋もれているであろう、隠れた名作。
そのほんの一掴みながら、手元にある地方私鉄の記録から本日は静岡鉄道秋葉線をアップしてみます。

時は1962年4月、廃線を間近に控えた頃。
僅かな手掛かりしかありませんが、撮影者は袋井駅でスナップした後に乗車、終点・遠州森町へ向かったようです。

その中で吸い込まれるように印象に残ったのが1枚目、駅頭のカットでした。小さい駅ながら大層な活況ぶりで、高度成長下、地方路線や街が元気だった証でしょう。
▲いずれも袋井 1962-4
 
秋葉線の電車たちは木造車体に珍妙なパンタ、目印の巨大バッファ・・・と「愉快」とか「ユニーク」とか、陳腐な言葉では表現し切れない強烈な個性を発揮し、管理人にとってはまさに垂涎の存在。
電車だけでなく、狭い商店街や線路が埋没しそうな未舗装道路を走ったり、一方で駅の風情も素晴らしく、路線全体が憧憬ワールドでした。

・・・次回に続きます。
▲いずれも遠州森町 1962-4

4 件のコメント:

  1. モハメイドペーパー2019年3月20日 22:11

     ここは話に聞いただけで行けませんでした。自社改造と思われる怪しげなパンタ、
    琴電にもありました。駅前は人が多くて活気がありますね。

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  2. モハメイドペーパーさん

    最初に駅前のカットを見たときはこんなに活況だったのかと、驚いてしまいました。端に写っているボンネットバスの客もいたのでしょうか。電車のパンタ、特にモハ7のは本当にすごいです。静鉄はほとんどを自社で新製・改造してしまうところも特筆に値しますね。

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  3. 写真の時代はまだ赤ん坊でしたが、
    もし当時袋井に撮影に行ってたとしたら…
    秋葉線と駿遠線でフィルムは何本あっても足りない、
    いや高価なフィルムをどう使うかで悩んだ事でしょう。
    多分、ナローを優先して7:3くらいで駿遠線を撮影するような気がします。
    でも秋葉線の方が早く廃止されたんですよね。
    うーん。悩ましいw

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  4. にぶろくさん

    現在でしたら1週間どころか1ヶ月あっても足りないくらい、このエリアは魅力的でしたね。
    秋葉線・駿遠線両線を知る先輩が「秋葉線は新袋井を一覗きしてスナップしただけで、あとは駿遠線へ向かった」などと書いているのをよく目にします。一コマいくらだったこの当時も、ナローの方が優先度が高かったのでしょうね。

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