静岡鉄道秋葉線のデンシャは開通以来の強者を叩き直しながら1962年秋の廃線まで活躍。その間、車体や屋根、パンタ、台車などほぼ全てを自社で更新したというのも特筆すべきですが、その結果このような愉快な電車が誕生しました。
中学時代、故吉川文夫さんの写真で衝撃を受けてからというもの、彼らに強く惹かれてきましたが、ここまで個性的なデンシャはあまり例がないのではないかと思います。
さて、こちらは遠州森町の少し手前で撮影したようで、RMライブラリーNO18「静岡鉄道秋葉線」の表紙カットと同地点です。
中間では唯一の有人駅で、車庫や変電所を構えていました。
模型のような佇まいの車庫。左が本線で、右端の建造物が変電所です。
モハ8はブリル21-Eタイプの単台車を自社で改造した、珍奇なボギー台車を履いています。
今回は期せずして垂涎の世界の一端に触れることができた訳ですが、原版の傷みは見た目以上。ビネガーシンドロームによる強烈なカールと硬化に加え、変色・カビ・キズと補正要件のオンパレードでした。
私は実車は知らないのですがバッファーの付いた田舎電車は魅力タップリで模型も過去作りました。
返信削除石松電車と親しまれこの沿線に溶け込んでいたことが素晴らしいお写真で創造できます。
夢鉄道さん
返信削除丸い大型バッファを付けた電車は戦後ではここと秋保電鉄くらいでしょうか(軽便や伊予鉄横河原線にはセンターバッファがありましたが)。
強烈な個性派揃いでしたから、模型にしたくなる方が多いのかも知れませんね。私も実車を見ることは勿論できませんでしたが、最も好きな田舎デンシャの一つです。現在であれば片っ端から撮りまくりたいところです(笑)。
新東名に遠州森町SAがありますが、秋葉線はその近くを走っていたのですね。
返信削除モハメイドペーパーさん
返信削除いかにものんびりムードだった遠州森町駅と新東名とは、時代差を感じますね。
新東名も整備新幹線もそうですが、山を一直線にブチ抜いて速達、それはそれで便利なのですが何とも呆気ない気が・・・便利さと共に失ったものの大きさを感じてしまいます。