2019年9月7日

デンシャがとおる その6・瓜実顔の赤い電車

▲名古屋鉄道モ880形の離合 白金 2000-7 
 
新車でありながら中古品の釣合い梁台車、床下や屋根にギッシリと詰め込まれた機器類、一際細長い車体・・・名鉄モ600は異色の存在でした。
美濃町線はそんな電車が平凡な路面区間を走ったかと思うと専用軌道に入り、そして狭隘な生活道路を横目に走ったりと、乗っても楽しい路線でした。
▲モ606 上芥見-白金 2000-7 
 
2000年夏、谷汲線を満喫した翌日は迷わず上芥見電停へ。
ここから隣の白金までは、美濃町線最大の見せ場である併用軌道がありました。右手に田圃、もう一方は狭い生活道路で、花巻電鉄を連想させる風景です。
狙いは勿論こちら、最後の活躍を見せていたモ600形。
美濃町線の利便性を押し上げた立役者ながら、新車・モ800形(2代)の登場によってこの秋には大半が引退に追い込まれてしまいます。
望遠レンズで狙うと、細面が際立ちます。
▲いずれも上芥見-白金 2000-7
 
▲記念乗車券の絵柄にもなりました
 
デビューしたばかりの超低床車、モ800形(2代)。
斬新なデザインで衝撃的でしたが、その活躍は全線廃止までの僅か5年。3両の仲間のうち1両が豊橋鉄道へ、残りが福井鉄道へ嫁ぎますが、現在は全車が豊橋に集結しています。
▲いずれも上芥見-白金 2000-7
 
・・・とここで枚数が結構いってしまいました。
次回へ続きます。
▲いずれも白金 2000-7

6 件のコメント:

  1. モハメイドペーパー2019年9月7日 22:59

     あの区間は路肩軌道という人もいます。花巻電鉄や福島交通などは線路に家が接近していますが、ここは田圃や畑で、独特の雰囲気ですね。

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  2. モハメイドペーパーさん

    併用軌道というよりも確かに路肩軌道の方が似合っていますね。
    ここを行く新車モ800を初めて見たときは、あまりのアンバランスにビックリしてしまいました。
    花巻や福島の象徴である砂利道+ゴチャゴチャと家々が近接している風景は憧れですが、上芥見と言うよりは下有知あたりに雰囲気が似ているかも知れないですね。

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  3. 白金駅での運転士同士による通暁交換は楽しい光景でした。
    2001年10月1日のダイヤ改正以降は、昼間時間帯の列車が半減されて、この時間帯の白金駅での列車交換が見られなくなりました。

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  4. 三等急電さん

    白金駅の交換、この後すぐなくなったのは知りませんでした。まさに滑り込みセーフだった訳ですね。
    ただここの交換は運転士同士であっという間にやってしまい、中々シャッターのタイミングが合わずに何本も見逃したのを憶えています。電車もそうですが、駅風景といい路肩軌道といい、今考えると美濃町線は魅力的でしたね。

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  5. 説明が悪く誤解させてしまい、すみません。
    美濃町線末期は合理化のため昼間時間帯の列車間隔を15分から30分に拡大しました。
    そのため白金駅では9:30~15:00の列車交換が無くなりましたが、それ以外の時間帯は列車交換が見られました。
    また30分間隔の時間帯は運用に就く本数が減りモ880形とモ800形ばかりが来るようになりました。

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  6. 三等急電さん

    補足ありがとうございます。
    この記事の当時はモ880が幅を利かせているとはいえ、結構な数でモ600の交換を見ることができました。美濃町線と言えばやはり600という印象ですね。
    デビューしたばかりのモ800は斬新なスタイルで衝撃を受けました(雑誌に登場する前でしたので余計に)が、この後間もなく名鉄から去ることになろうとは思いませんでした。

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