2019年12月7日

「湯タンポ」と「青ガエル」

▲東京急行電鉄デハ5042 旗の台 1980-4

1954年、鮮烈なデビューを果たした東急5000系。
超軽量のモノコック車体に日本初の直角カルダン駆動を始めとした最新鋭の機器を装備・・・とあらゆる面で先駆的でした。ステンレスカーに席巻されて東横線からは1980年春に撤退しますが、その後も主戦場を大井町線や目蒲線に移し、86年まで命脈を保ちました。
▲いずれも旗の台 1980-4
▲大井町 1980-4

軽量車体がウリの5000系は地方でも重宝し、引退後も長野三私鉄を始め福島や熊本などでも長く活躍、転出車は延べ60両超の大所帯となりました。
▲信濃川田 1992-11

▲須坂 1980-9
▲岳南富士岡 1987-10

熊本電鉄では稼働状態で保管されています。
▲北熊本 2015-10

一方こちらは日本初のステンレスカー、湯タンポこと5200系。
この後次々に登場するステンレスカーの嚆矢となりました。
▲旗の台 1980-4

系列会社だからでしょうか、上田交通には5001と5201が揃って入線しました。
5200形の方は特徴的なコルゲートが減り、少し大人しい印象を受けます。
昇圧後の別所線は彼らの独断場となり、その後も7200系、現在の1000系と東急OBが占めていきます。
▲いずれも下之郷 1986-9

あらゆる面で先進的だった5000系でしたが、Rが多く鉄道車両向きでない、構造上大きな改造がしにくい、腐食しやすい・・・などなどモノコックの泣き所が仇となり、その後のデンシャに普及することはありませんでした。

記念碑的な車両となった5001号は、別所線から東急に里帰りはしたものの、現在うーむな展示物にされているのはご存知のとおりです。
▲大井町 1980-4

4 件のコメント:

  1. 就職して東京に出てきたのが1985年でした。
    自由が丘の踏切で鉄道雑誌でしか見た事がない
    青カエルに遭遇して
    「ああ、東京やなぁ」と感慨深かった関西人です。

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  2. 大井町線で同車乗りましたが、つりかけ音にも似た独得の駆動音はこの系列のみでしたね。
    たまにメトロF線で5000系ラッピング車に乗りますが、往時のような感動もなく走ルンですそのままの電車では面白みに欠けるのが本音です。

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  3. にぶろくさん

    私も80年に栃木から上京し下宿暮らしを始めたので「東京を象徴するデンシャ」でした(笑)。
    しかしいつも見ていたせいか、碌に記録しないまま引退してしまったという印象です。地方私鉄に分散してからは、一時期はそこいら中に繁殖し、戦前形を駆逐した仇のようでしたが改めてみると愛嬌のある顔をしていますね。

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  4. 12号線さん

    5000系はカルダン音も魅力的でしたね。
    数が多く「見慣れ過ぎて」しまったいうのも問題で、エポックメイキングな車両なのにきちんと記録しなかったのは未だに悔いが残ります。特に東横線の記録は皆無で、慌てて目蒲線に出向くも3連ではやはり今ひとつでした。
    5000系のラッピングはうーむな印象ですね。最近は各社で「なんちゃって塗装」が流行っていますが、やはり違和感は拭えないというのが正直な思いです。

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