2019年4月11日

片上夏景 その2

▲同和鉱業片上鉄道キハ801 吉ヶ原 1990-8

さて、眼前をキハ702が通過するのを見て、このまま退き下がる訳には行きません。
引き揚げようという予定を急遽変更、このまま粘ることにします。陽のかけらが山の端に沈もうとするのにヤキモキしながら待つこと暫し、折り返し列車を捕まえることができました。
▲いずれも周匝-美作飯岡 1990-8

1本とは言え、702に会えたことにすっかり気を良くして周匝駅へ戻ります。
この駅へ来るのは3度目ですが、三角屋根の個性的なデザインは何度見てもやはり秀逸・・・としばし感懐に浸ります。美作飯岡・吉ヶ原・柵原も同タイプですが、常時職員が詰めているこちらの手入れの良さは別格でしょうか。
▲いずれも周匝 1990-8

次の柵原行に乗車、2つ目の吉ヶ原へ。
当分来ない列車を待ちながら、周りをウロチョロします。
殷賑を極めた貨物輸送が消えた後のだだっ広い構内は侘しいものですが、ここ吉ヶ原もその一つでした。
西日の断片を反射しながら、片上行が発車。
▲いずれも吉ヶ原 1990-8

長い日がとっぷりと暮れた頃、当駅止まりの2レが到着しました。
三脚を構えてスローシャッターを切ります。僅かな乗客が降りてしまうと、あとはただ闇が迫ってくるだけでした。
▲いずれも吉ヶ原 1990-8

すっかり闇に包まれた頃、上り和気行のキハ702に乗って戻ることにします。
白熱灯に染まった車内には、自分以外に乗客の姿はありませんでした。
▲いずれも吉ヶ原 1990-8

私の行先を聞いた車掌さんは、何故かえらく納得した様子。
あとはバスのように無人駅を次々に通過していきました。
▲いずれもキハ702の車内から 1990-8

途中から乗って来た僅かな客にほっとしたのも束の間、終点・和気に到着です。
・・・しつこく次回に続きます。
▲和気 1990-8

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