2023年5月20日

野上線挽歌~重根あたり

▲野上電鉄デ11 日方 1992-8

1992年夏の野上電車詣で、少し前に北山辺りをアップしましたが( →→ こちら )、本日は重根周辺の記録からお送りします。

この年はアドレナリンの過剰分泌のお蔭か、うなされたように撮影行に励んだ1年。月・水・金限定の上信デキだけで6回通ったのに加え、北は南部縦貫鉄道から南は三井三池まで、当然野上電車にも馳せ参じています。

この時は和歌山市の安ホテルに投宿後、2連を狙うべく早暁から行動開始。ちょうど南海電車が現在のCI塗装になり始めた頃で、右端にチラと写り込んでいます。

▲和歌山市 1992-8

日方駅舎。
トタンで補強されていますが最後まで往年の駅舎を使っていました。ホーム上屋に据え付けられたヘッドライトが眼を引きます。駅前には古びた本社社屋が建っていました。






北山辺りで早朝の2連を一通り押さえ、腹拵えをしに日方まで戻って来ました。
9時以降の単行当番はモハ27とデ11が務めます。末期は単行2両のうち一方がデ10、もう一つがモハ25か27という日が多くなりました。

▲いずれも日方 1992-8

重根で交換するデ11とモハ27。


タブレット交換風景。
駅員を介して交換すべきところを運転士同士で直接行ってしまい、問題になったこともありました。

重根は終日駅員が詰めている唯一の中間駅。
出札口は紙幣がやっと通せる程度の幅しかなく、向こう側も見えません。どういう事情でこういう構造になったのか、ちょっと理解に苦しみます。



▲いずれも重根 1992-8

再び2連が走り出す頃、駅近くの畦道へ。ここで日が暮れるまで粘りました。

▲幡川-重根 1992-8

辺りが薄暗くなる頃、駅舎にも白熱灯が点ります。夏の長い1日が終わりました。


▲いずれも重根 1992-8

野上電車の夜 その4 →→ こちら


▲モハ24車内 1992-8

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントはフリーでお受けしています。ただし管理人判断で削除することもありますのでご了承下さい。