▲両毛線クハ77 佐野-富田 1974-10
103系顔に幅広窓、不均等なドア。
デンシャにカメラを向け始めた頃から見慣れてきた両毛線のクハ77でしたが、総勢6両の少数民族でした。元は横須賀線で鳴らしたサロ85で、当線の電化(1968年)に伴うクハ不足解消のため、改造され登場したという経歴の持主でした。
元はサロですからシートは勿論フカフカで、曲線的な真鍮製の手摺りがえらく輝いて見えたのを憶えています。
▲佐野 1975-6
秋山川橋梁は、自転車を駆り幾度となく構えた場所。
ザリガニやカエルを捕まえたり水遊びをしたりと、物心ついた頃から馴染みの川でした。この小さな川が、40年数年後になって台風の猛威と共に牙を剥き、一帯を呑み込むことになろうとは思ってもみませんでした。
▲いずれも佐野-富田 1975-10
当時の貨物は、これまた小数派のEF12が長く担当。
こちらは70系引退の足音が聞こえてきた1978年初頭、吾妻線に残る1・5号機を残し静かに消えていきました。
▲佐野-富田 1975-10