▲上信電鉄クハ302 上州新屋-上州七日市 1992-12
無人駅を殆ど作らなかった歴史もあって、ローカル私鉄にしては立派な木造駅舎が次々に現れますが、それ以外は田んぼやネギ畑・桑畑の広がる退屈な車窓が続きます。
そんな中の一閃は、終点手前の僅かな区間。
そろそろ終点かと飽き始めた頃、下仁田の一つ手前・千平を出た途端に山が迫りカーブもきつくなって山岳路線の様相に、この豹変ぶりは何度乗っても楽しく「デキ詣で」でも毎回訪れる鉄板の場所になりました。
▲下仁田 1992-12
川面は見えず渓谷美も望めませんが、気を取り直して先ずはデハ250+クハ300の混合編成で練習です。
「ピョー」と甲高い汽笛を鳴らしながら、本命がやってきました。
本日の当番は余り見かけないデキ2です。
▲いずれも千平-下仁田 1992-12
▲いずれも下仁田 1992-12
続いて低いモータ音と共にデキが動き出します。
この日は停泊していたデキ3も加わって、2両で行ったり来たり。毎回動くパターンが違う気もします。
ちょこまかと動き回るデキ、動かす人達の連携プレーも愉快で1時間の作業は飽きることがありません。デキに合わせて右往左往する管理人以外はギャラリーもおらず、何とも贅沢な貸切ステージです。
▲いずれも下仁田 1992-12
さて、楽しい入換えの後は上り列車で先回り。
上り貨物はどこで撮っても逆光気味になってしまい半ばオマケ的ですが、この日は上州新屋近くに陣取ります。冬の斜光線を浴びながら、先ずは旧西武・451系のデハ100形が、続いて本命がやって来ました。
▲いずれも上州新屋-上州福島 1992-12
締めはこれもお決まりの根小屋。
低い陽に薄雲が掛かってしまい、モノクロに切り替えて何とか仕留めます。
▲南高崎-根小屋 1992-12
こちらは上のカットの「ついでに」撮った流し撮り。
側面の点検蓋が瞬きのように、ほんの一瞬だけ光りました。
露光不足に加え、直前にかかった薄雲のお蔭でせっかくの斜光線も活かせず・・・「没作品」として長らく忘れていた失敗コマでしたが、画像ソフトの恩恵で見られる画になってきました。
▲ソフトで無理やり救出 画質は粗いが何とか見られる
ジーメンスを追った日々 →→ その1 / その2 / その3
▲南高崎-根小屋 1992-12
デキを使った貨物の入れ替え、古き国鉄駅のそれを彷彿とさせ地方私鉄であっても旗振りによる誘導が浸透していた証左となるのではないでしょうか。
返信削除それにしても上州名物のからっ風に吹かれる頃合、陽が出ても冷える屋外かと。
その甲斐あってか、カラー写真では澄み切った空や紅葉に枯れた草など季節感あるれるスナップになったと思います。
12号線さん
返信削除冬の沿線は本当に寒く、寒いというより空っ風が「痛い」感覚でした。
代わりに抜けるような青空の下で撮影できましたが、最後の斜光線カットが薄雲にやられたショックは未だに憶えています。
下仁田の入換風景は小1時間程度ながら何度見ても楽しく、沿線よりも枚数を稼いでしまったかも知れません。
デキ2輌での入れ換えなんてあるんですか!?しかも重連で下仁田駅に到着したんではないんでしょね!?
返信削除ここはさすがに地元なので何度も通いましたが、デキ2輌での入れ換えは残念ながら一度も見たことないですね、重連も経験ないですし、、、
2輌のデキをどう使うのか、気になって仕方ありません。また、当日の貨車を引っ張ってきたデキではないデキは、前々日の下りだけ牽引してきたのでしょうか???帰りも単機牽引なんですね、、、?
色々謎です、、、
ティーレマン・ファンさん
返信削除私も2両が動くのを見たのはこれが最初で最後でした。
無論重連ではなくこの日は下り担当がデキ2、上りがデキ3でした。デキ3は前の日から停泊していた筈で、工臨でもあったのでしょうか。とすると下仁田に残ったデキ2はどうやって高崎に戻ったんでしょうね。ちょっと私も混乱してきました(笑)。